燃料タンクの取り付け(二回目)
前回のタンク交換後に、燃料コックをメインタンク側にしていても、リザーブタンクの燃料まで使ってしまう異常が発生していた。
原因がよく分かっていないが、可能性があるのはゴムパーツ一つを軽視したこと。
↓の小さなゴムパーツだ。
もしかすると、燃料コックのパイプ状の部分がメイン用で、先端より下側がリザーブ用なのかも知れない。
前回は考えもなしに、コック先端部にゴムパーツを取り付けてしまった。
今回は根元に押し込みながら取り付けてみる。
※根元側に、ゴムパーツが入る様な隙間は見当たりません。
自作した圧力調整用のバルブに取り付けたチューブを、車体側のチャコールキャニスターのチューブと接続した。
接続には、草刈機の壊れたキャブから外した部品を使っている。
チャコールキャニスターのチューブに繋ぐには少し細かったで、念のためビニールテープを両方のチューブに巻いて固定してみた。
部品が分かりやすい様に深く刺さずに写真を撮ったが、実際はチューブとチューブがくっつくまで刺し込んである。
タンクから来ているチューブは、数か所をタイラップで車体と固定した。
今回作り直したマウントゴムは、5mm厚のゴムシートの周囲に、同じく5mm厚のスポンジゴムをはめ込んだ物
5mm厚二枚では足りなかったので、根元に5mm厚のゴムシートを追加した。
自作したマウント部の内径が25mmで、スポンジゴムの外径が26mm
ゴム側を少し大きめにしたが、とてもスムーズに入ったので、もう少し大きくした方が良かったかも知れない。
外れる気配はないものの、若干の遊びがある。
車体に取り付けて完成
懸念していた共振も、無事改善できた。
ただし、取り付けてから一週間程で、ガソリンが僅かに滲み出してきた。
垂れる前に蒸発してしまうレベルであるが、引火性のあるガソリンだけに精神衛生上よろしくない。
もう一度改善を試みるか、いっそ別のタンクと交換するか、しばらく様子を見ながら検討する。
燃料タンクのマウントゴム等を作り直し
前回作ったマウントゴムは、5mm厚のゴムシート二枚を丸く切り取ったのみだった。
これでも固定されるのだが、3000rpm辺りでタンク周辺に不快な共鳴(共振)があった。
原因は不明なれど、少しでも共振を減らすべく、ゴム部品に改良を加えてみる事にした。
新たなマウントゴムは、タンクと接触する部分にスポンジゴムを採用してみる。
純正のマウントゴムも、接触部分が薄い上にスリットが入っていて、かなり柔らかい。
スポンジのみでは固定が不十分になりそうなので、中央部分は前回同様のゴムシートとする。
それぞれをくりぬき合体させる。
今回はゴム専用接着剤で、接着してみた。
タンクをボルトで固定する部分のゴムも、作り直した。
使用した材は、防振ゴムです。
こちらも純正品には、同様なスリットが入っていた。
燃料タンク内の空気圧調整バルブの作成・取り付け
社外品の燃料タンクに純正の燃料キャップを使用したところ、空気が入らずに燃料供給が停止してしまうトラブルが発生
そこで、空気の取り入れ用バルブを取り付ける事にした。
また、取り入れ口を兼ねて、気化したガソリンをチャコールキャニスターに送る事を試みる。
バルブ製作の材料は、草刈機の壊れたキャブレターから部品を外して流用
(画像中矢印の部品)
使用する部品を取り外した状態
二つの部品を合体させて作る。
キタコのホースクリップも購入
右側の部品が入る穴を、左側の部品に開ける。
右側の部品の下部にも穴を開け、空気の通り道を作る。
部品をL型に組み合わせる。
エポキシ系接着剤で、空気が漏れない様に接着
エポキシパテで頭頂部の形を作る。
(硬化してから、紙やすりで成型)
参考までにこの工具、細かいパーツの作成(特に半田付け)にとても便利
タンクと同色で塗装して、バルブの完成
バルブの根元に取り付けるゴム製のOリングも購入
自作したバルブに使用する部材
M5のワッシャは、M6のバルブに合わせタッピング
100均で買ったコードフックを加工して、ホースを固定する部品を作る。
ホースが通るトンネルを作り余分をカットし、全体としても大きすぎるので削って小さくしてみた。
バルブを取り付ける穴をタンクに開ける。
5.5mmのドリルで穴を開け、タップでM6のネジ山を切った。
ワッシャーとチューブ取り付け金具を、エポキシ系接着剤で貼り付け塗装する。
当初はコックを裏側からナットで固定する予定だった。
しかしワッシャとタンクのタッピングのみでソコソコ強固に固定出来たので、ナットは使用しなかった。
バルブとホースを取り付けて完成
ホースの先端は、車体にあるチャコールキャニスターと接続する。
本来なら、外部から見えない部分にバルブを付ける方がスマートだと思う。
(純正タンクは裏側からパイプを刺し込み、タンク上部の空気を出し入れしている)
しかし私の目指すスタイルは、「昔のバイク」なので、敢えて不格好な方法を採用してみた。
「昔だったら、こんな変なパーツをタンクに付けちゃってるバイクもありそうだな」との、個人的な偏見であるw
小さなパーツなれどメカっぽさが演出出来て、私としては大満足の出来栄え。
燃料タンクのマウント部自作
タンクの幅が狭い上に、タンクの長さも若干短く、車体に全く適合しない。
そこでタンクを切り抜いて、自分で作ったマウント部を接着する事にした。
ステンレスパイプから作ろうと思い、ホームセンターに買いに行ったところ、ちょうど良い形の部材を発見したのでこちらを採用
これと、手元にあった廃材で作る事にした。
同じ形で1mm厚と0.5mm厚の二種類を使用
(元が何の部品だったかは失念)
それぞれの部材を切り取り、組み立てる。
金属部材が薄い事と、パイプ固定具がアルミ製の為、溶接する事が出来ない。
そこで、エポキシ系接着剤で合体させる。
各パーツを接着してマウントの形が完成
これを、タンクのくり抜いた部分に埋め込む。
エポキシ系接着剤と同粘土タイプの二種類を使用し、念入りにタンクと接着
マウント部を接着した状態
強度的には問題なさそうだが、隙間が完全に埋まっておらず、水を入れてテストしたら漏れてしまった。
JBウェルドの速乾性タイプを使用し、隙間を埋めていく。
一度では埋めきれず、左右両方を二回充填した。
二度埋めで漏れがなくなったが、念には念を入れ別タイプのエポキシ系接着剤で広範囲をコーティングした。
別タイプを使用した理由は、同じ色の接着剤だと塗った箇所と塗り残した箇所の見分けが困難な為
水漏れテストで、元からあったマウントの溶接部の隙間に、水が入り込む現象があった。
それも二度目のコーティングで、溶接部の手前で漏れを防ぐ事が出来た。
しかし、万一同様の症状が出ても確実に食い止められる様、溶接部の周囲までコーティングしてみた。
最終的な仕上がりを見やすくする為、プラサフで塗装
一か所、小さなくぼみが出来ていたので、再度接着剤で埋めた。
(埋めなくても漏れはなさそうだが念のため)
これにて、タンクのマウント部が完成
使用したタンクの紹介や前回の取り付けは↓を参照
燃料タンクをぶった切り!
本日、思い切って燃料タンクを切り抜いた。
もう後戻りは出来ません。
成功するか鉄くずが出来るかの二択w
ついでに、以前行ったタンク内の防錆塗装の状態を確認してみた。
見える範囲内では、隙間なく塗装出来ていた。
ただし、塗りムラが結構激しい。
理由は、以前書いた記事の通りです。
※以前の記事は↓
燃料タンク交換(後始末4 防錆塗装) - ホンダCG125のある生活
しつこく長時間、傾けを続けない方が良い様だ。
燃料タンクをどう改善するか思案中
以前取り付けた↓こちらのタンク
純正のタンクに戻してから、かなりの期間が経過している。
Amazonで購入した激安タンクで、シンプルなデザインが気に入ってる。
↑のタイプと一緒に、もっと安く売られていたのだが、今は見当たらなくなっている。
内部が錆ていたりバリが残っているなど、価格相応ではある。
燃料タンク交換(後始末2 錆の確認) - ホンダCG125のある生活
しかし安いからこそ、躊躇せずに塗装や加工に踏み切れるメリットもある。
ただし現状では、まだ取り付けに至っていない。
問題1 純正のキャップを使用すると、空気が入らず燃料が送られない。
燃料タンク交換(後始末1 燃料を抜く) - ホンダCG125のある生活
問題2 タンクの幅が狭く、マウントが車体に嵌らない。
これらの問題をクリアしなければならない。
問題1については、商品付属キャップを使えば即解決だが、空気取り入れバルブを自作しチャコールキャニスターと接続して解決を図る事にした。
バルブ作成の作業は順調に進んでいる。
問題2については、以前行った強引な対策にしようと思っていたのだが、やはり不安が大きい。
一応の固定は出来ているものの、↓この有様だ。
エンジン回転数の一部(3,000回転前後)で、不快なビビリ音が出る原因とも思える。
何より、本来収まるべき場所に、全く当たっていない状態だ。
凹ませた場所で、かろうじて止まっているのみ。
もし走行中に外れでもしたら、目も当てられない事態に陥る。
ここは思い切って、タンクのマウント部分を自分で作り直す事にした。
作業しにくい場所なので、果たして上手く作れるのか不安が大きい。
一部切り出してから、自作したマウント部を貼り足すので、ガソリンが漏れてしまう恐れもある。
元々安いタンクだし、失敗したらそれはそれで授業料と考える事としよう。
果たしてどうなる事やら・・・